ロンドンジンやオールドトム、ジュネヴァなど、ジンのタイプについて



ジュニパーベリー他、ボタニカルによって香りづけされたお酒、ジン。一口にジンと言っても、様々なタイプがあり、それぞれ特徴が異なります。

ここでは、その中でも代表的な、ロンドンドライジン、オールドトム、ジュネヴァ、シュタインヘーガーについて解説していきます。


ロンドンドライジン(ロンドンジン)












伝統的なジンのタイプであり、現在でも主流のタイプ。ロンドンと地名がつくものの、産地は関係なく、どこで造ろうと定義を満たしていればロンドンドライジンと名乗ることができます。


主な定義としては…


  • 穀物や糖蜜などのスピリッツをベースに、天然のボタニカルのみを使用し、蒸留

  • 瓶詰めの際、糖分以外の添加物が基本的にNG


などが挙げられます。


連続式蒸留機の発明とともに誕生したタイプであることから、ベースのスピリッツは、連続式蒸留機を用いてAlc. 96%以上に高めた、とてもクリアな酒質のニュートラルスピリッツが使用するのが一般的です。 ロンドンで誕生したことと、クリア=ドライ(辛口)という捉え方からそう名付けられたとされています。ボタニカルの爽やかな香りとキリリとドライな味わいが特徴。ジン・トニックとの相性は抜群です。



オールドトム












砂糖などを加えた、ドライジンに比べて甘口のジン。オールドトムについての定義はありませんが、一般的には瓶詰めの際に、砂糖もしくは甘いボタニカルを2~6%加えるとされています。


実はオールドトムは、ロンドンドライジンより歴史が長く、18~19世紀ごろに誕生していたとされています。当時は連続式蒸留機がなく、荒い味わいにならざる得なかったジンを、飲みやすくするために砂糖を加えたのが始まりとされています。 その呼び名は、トムキャットを言われる猫をモチーフにした販売機で販売されていたことに由来しています。



ジュネヴァ












ジンの原型であり、現在もオランダなどで造られる、ドライジンに比べて穀物由来の香りが強いタイプ。 原産地呼称制度(AOC)で産地が定められており、オランダ、ベルギー、それにフランス、ドイツの一部の地域でのみ造ることができます。製法についての明確な定義はありませんが、ジン同様にベースとなるニュートラルスピリッツの他、モルトワインと呼ばれる大麦麦芽などの穀物を原料に、単式蒸留で造られるスピリッツが用いられるのが特徴です。


ジュネヴァは、モルトワインの使用率によってヤングとオード(オールド)に大別され、モルトワインが15%以下ならヤング、15%以上ならオードに分類されます。オードは、ウイスキーのように樽熟成されることが多いのも特徴です。 使用されるボタニカルは少ない傾向にあり、だからこそ穀物由来の香味が強くなり、リッチな味わいになります。また、35~38度前後と、アルコール度数が低い傾向にあるのも特徴です。



シュタインヘーガー


ドイツで造られる、ジュニパーベリーを発酵、蒸留させたお酒。地理的表示(GI)が認定されており、発祥の地でもあるドイツ・シュタインハーゲン町でのみ造られています。

ジュニパーベリーのスピリッツと、一般的なジン同様にニュートラルなスピリッツを用い、それらをブレンド、再蒸留することで造られています。 ジュニパー由来のウッディな風味が活きており、ある意味では最もジンらしいジンと言うことができます。

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