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本場イギリスのジンがアツい!英国大使館で行われたテイスティング会へ潜入



ジンの歴史的かつ重要な産地であるイギリスは、今日のクラフトジンブームの中心地の一つでもあります。 昨年末、英国大使館にて、そのイギリスのジンについての説明会とテイスティング会が行われました。


世界的なジンのブーム、本場イギリスも熱狂の渦にあった


今回行われた説明会では、WSTA(英国ワイン・スピリッツ協会)のマイルズさんとサイモンさんがスピーカーを務めました



オランダで誕生したジュネヴァは、イギリスで“ジン”に進化しました。今にも続く「ロンドン・ドライジン」というスタイルが生まれ、誰もが知る国際的なジンブランドの多くがこの地で誕生するなど、昔からジンの中心地でした。

WSTAによれば、そのイギリスでは現在、ジンの市場が急速に成長していると言います。同国では現在、蒸留所の数が315にまで増加(ウイスキー蒸留所も含む)。これは5年前の2倍以上の数です。さらに、同国の消費者は、1年で約6000万本ものジンを購入。一方、輸出部門では、139カ国へイギリス産のジンを輸出し、その売上高は1年間で20億ポンドを突破しています。輸出と合わせたジンの売上高は、この5年で2倍にまで成長したと言います。

日本への輸出も、2016年から2017年にかけて32%増加しており、WSTAの予想では、イギリス国内に置けるジン市場は、今後5年間は着実に成長していくとしています。



このように、数字面を見てもイギリス国内においてジンの世界が熱狂の渦にあるのは確か。ジンの歴史的な産地は、今の世界のジンブームを牽引しているとも言えます。


テイスティング会には日本未入荷のジンを含む8ブランドが出品



説明会の後に行われたテイスティング会では、イギリス産のワイン&スパークリングワイン、そしてジンが出品されました。ジンは、日本未入荷ブランドを含む8ブランドが出品。その中には、その昔、ジンの発展にも寄与したとされる東インド会社が手がけるジン(East India Company Gin)や、日本の企業BROWN SUGAR 1ST.が、イギリスの歴史的な蒸留所テムズ・ディスティラリーとタッグを組んで企画・製造したジン(ブラックチャイティージン、近日中に発売予定)など、生い立ちがユニークなジンも目立ちました。 イギリス、特にイングランドのジンは、良い意味で奇を衒っていない正統派のロンドン・ドライジンが多い傾向にあります。今回のラインナップもそうした正統派のジンが中心で、そのどれもが味が良く、質が高い印象を受けました。また、イギリスは、現在ワイン産業も急成長中とのことで、現地のワイナリーが造るブドウベースのジンなども出品され(Chapel Down)、ジン大国としての懐の深さが垣間見えました。





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